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本日学校です。50分授業ひとコマあります。
自由登校の上、受験も終わっているので、周りから文句言われてますが気にしません。
が、先生にこき使われるのでホントは行きたくないです。
家でパソコンしときたい・・・・・。
なんで私特別授業申し込んだんだろう・・・・・?(知るか
「朽ち果てしアイリスの薗」続きです。
でわでわごゆるりとどうぞ~。
私信
>澪月さん
↑友達になったので『様』を改めて『さん』にしてみました(あつかましい
いやだったら言ってください(じゃあ端からするな
いつもアツイ想いありがとうございます。
コメントメールが届くたびにウハウハ(キモい)しております(やめろ
すぐ来ても何も無いかもなんですが、また来てください(平伏
>暁様
どうも。またいらっしゃってくれてありがとうございます。
ジーンの力が戻ってきて、これからどうなるか、書いてる本人もわかっていません(オイ
私と一緒にドキドキしてください(笑
目の前の綺麗な白い顔に、あたしはほっと息をつく。
あたしの髪の毛を撫でる手が安心するなんて、教えてやるつもりは無いけどね。
「貴族の跡取り息子ぉ~?」
館内の見回りから帰ってきたメンバーにお茶を出しながら、あたしは先ほどの夢を報告した。
うん、とあたしは頷いて、自分で入れた(ここが悲しいところなんだけど)紅茶を飲んだ。
「はぁー。そりゃまた厄介な。」
「自分たちも身分違いの恋やったから、余計に『ロミオとジュリエット』に執着してはるんですね。」
「で、台本ですか?」
安原さんの質問に、あたしは頷いた。
「ジーンが、もしかしたらあるかもしれないから探してみてくれって。フェリシアにとっての『最終幕』が見つかるかもしれないからって。」
「なるほど。・・・・・・・で、どうします?所長。」
黙ってあたしの報告を聞いていたナルは、立ち上がった。
「台本のほうは僕とリン、それからジョンで探そう。まどかと安原さんは引き続き資料を当たっていてください。ぼーさん、ベースで機材を頼む。松崎さんと原さんは麻衣についていてください。」
それからナルはあたしの頭を優しく叩いた。
「麻衣、お前は寝ていろ。連続でトランス状態になったんだ。疲れているだろう?」
「・・・・・・・うん・・・・。はっきり言って、身体、しんどいや・・・・。」
「無理に強行するからだ。」
「でも、ちゃんと新しい情報は提供したでしょ?」
口を尖らせるあたしの頭の上でナルはため息をついて、何も言わなかった。
・・・・・・・・・無言は肯定ってことにしておこう・・・・・うん。
「では。」
そう言って、ナルはジョンとリンさんを引き連れてベースを出て行った。
あたしは綾子と真砂子に促されて、ソファに横になって目を閉じる。
眠気はすぐにやってきた。疲れているのだから当たり前だろう。
あたしはゆっくり眠りに落ちた。
そして、また視た。
「古い台本でしたら、二階の衣装部屋の中にあると思いますが・・・・。」
そう言って差し出された鍵を持って、ナルはその部屋へ向かった。
クローゼットの中や積み上がったダンボールの箱を一つ一つ開けて探していく。
「・・・・・・これ、違いますやろか?」
ジーンが差し出したのは、『ロミオとジュリエット』と書かれた古い台本。
ページをめくると、役者の名前のところに『ジュリエット:フェリシア・ボーフォート』と『ロミオ:ジーン・アトウッド』と書いてあった。
「・・・・・・・台本には、名前があるんだな。」
「貴族の息子さんなんでしたら、後で名前を消されたんとちゃいますやろか?台本に書かれている分は消すことができませんやろし。」
「なるほど。偽名だとはわからなかったから、他の分は慌てて消したんだな。」
「もしくは、消すように圧力をかけられたんでしょう。」
ナルはその台本を手に取り、ゆっくりと呼吸する。
その台本に込められた思念をたどるように、意識をめぐらせた。
緑色が、視界に広がった。
(・・・・・・・当然だがな。)
なんせ19世紀後半もしくは20世紀前半に生きた人の物なのだろうから。
視界の端に、大きな館が見えた。この劇場ではない。
周りの景色も都会的で、道を行く人々も華やかな服装をしていた。
看板を見ると、『ロンドン』。
(・・・・・・・ロンドンに住んでいた人のものか・・・・・。)
随分と大きな屋敷の門を潜る。
玄関を開けると、たくさんの出迎えが並んでいた。
(・・・・・・・・貴族か・・・・・『ジーン・アトウッド』か?)
出迎えを済まし、そのまま奥の部屋へと進んでいく。
おそらく、この家の中で一番重要な部屋へ。
『父上。入りますよ。』
『入れ。』
ドアを開け、中に入る。
大きな窓があり、それを背に一人の男が立っていた。
『久しぶりだな、エリック。』
『お久しぶりです、父上。』
(硬い会話だな。)
窓を背にしていた男は、こちらを振り返った。
茶がかかった黒髪を伸ばし後ろで括っている。同じ色のひげを蓄え、緑の瞳を持った男。
『ケンブリッジの劇場で、”ジーン・アトウッド”という名で役者をしていたそうだな?』
(やはりそうか・・・・・)
『・・・・・・・調べがついたから迎えがきたんでしょう?』
『偽名を使ってくれたんでな。探すのに一苦労だった。』
そう言って男はこちらに歩み寄ってきた。
こちらの顔を覗き込み、冷笑した。
『遊びは終わりだ、お前はもう逃げられない。』
『・・・・・・・・僕はあなたの言う通りにはならない。』
『・・・・・そうか、残念だ。ならば・・・・・』
男は銃を取り出した。銃口をこちらに向ける。
(・・・・ヤバい・・・・)
『フランクリン家の名前に泥を塗りたくはないのでな。不出来な息子は要らないのだよ。さよならだ、エリック。』
(回線をカットしろっ!!切るんだっ!!)
銃声の音を最後に、ナルは現実の世界へと戻った。
「―――――――ナル!?大丈夫ですか?」
「・・・・・・・・・ああ。」
額にうっすらとかいた汗をぬぐい、ナルはゆっくりと身を起こした。
ジョンのリンの心配そうな声を手で制して、立ち上がる。
「『ジーン・アトウッド』の台本だった。本名は『エリック・フランクリン』だ。ロンドンの貴族だった。」
「すぐにまどかに連絡します。」
リンが部屋を出ようとドアを開けたとき、甲高い声が下から響いた。
麻衣の悲鳴が聞こえた。
朽ち果てしアイリスの薗 サイコメトリ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家の名を捨てて、彼女を選んだのに。

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