悪霊only二次創作グログ

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カウンターの回りが怖いです・・・・。
期待に沿えるような数の作品がなくてすいません(土下座
「朽ち果てしアイリスの薗」の続きです。
続きからどうぞ。
>澪月様
うわわわわわわっ!!コメントありがとうございます!!
まだまだ始動したてで作品数も少ないですが、がんばりますのでよろしくお願いします。
甘いナル麻衣目指してっ!!
期待に沿えるような数の作品がなくてすいません(土下座
「朽ち果てしアイリスの薗」の続きです。
続きからどうぞ。
>澪月様
うわわわわわわっ!!コメントありがとうございます!!
まだまだ始動したてで作品数も少ないですが、がんばりますのでよろしくお願いします。
甘いナル麻衣目指してっ!!
長いフライトが終わり、あたしたちは空港に降り立った。
フライトの間中ずっと、ジーンへコンタクトを取ろうとしたけれど、何かに阻まれて上手く繋がらなかった。
空港に降り立ってから、あたしは一言もしゃべらず、考え込んでいた。
そんなあたしを、ナルが静かに見つめていたが、あたしは気づかなかった。
「ほんと―――――っに、ごめんなさい!!」
空港で出迎えたまどかさんは、あたしたちに深く頭を下げた。
「特に、麻衣ちゃん。つらい思いをさせてしまうかもしれないけど・・・・。」
「いいです。大丈夫ですから。」
まどかさんがあまりにも辛そうだったので、あたしは首を振って否定した。
ジーンのことがバレたのはまどかさんのせいじゃないし。
きっとがんばって隠そうとしてくれたんだろうけど、あそこまでバレたら、隠しきれるはずがない。
あたしたちは車に乗り込んで、怪奇現象の起こっている劇場を目指した。
2時間半後、あたしたちはその劇場に着いた。
「ふわぁ~・・・・。」
「大きいどすなぁ~・・・・。」
小さい劇場と聞いていたのに、その建物はまるで中世の城みたいに大きかった。
まどかさんは車を降りて、劇場関係者の人と挨拶をしている。
・・・・・・・・もちろん、英語で。
あああああぁぁあぁぁぁあっ!!!どうしようっ!!英語まともに喋れないのにあたしっ!!
が、そんなあたしの心の叫びが聞こえるはずもなく、ナルがあたしに挨拶を促した。
ジョンはもちろん喋れるし、綾子は海外旅行の経験豊富だから日常会話には支障はないそうだし、真砂子とぼーさんは業界での必要性があるから喋れるし、安原さんは言うまでもなくぺらぺらだ。
・・・・・・・・悲しくなってくるって・・・・・。
気づけば目の前にはこの劇場のオーナーのおじいさんが。
『はじめまして。ここのオーナーのチャールズ・エリフィストンと申します。』
『は、はじめまして。マイ・タニヤマです。』
あたしはたどたどしい英語で答えた。
チャールズさんはとても優しそうなおじいさんだった。
彼に案内され、劇場の門をくぐる。
その時。
白い月。
白い花びら。
白い手。
「―――――衣っ、麻衣っ!?」
綾子の声。
「どうしたの?ぼーとして。」
「あ、ううん。ごめん、なんでもない。」
・・・・・・・・・・・何だったんだろう、今の・・・・。
白いイメージ。
純白で、綺麗。
・・・・・・・・・・でも、なんかさびしいような・・・・・・。
「・・・・・・・何か、感じたのか?」
ナルの声に、思考をさえぎられる。
いつの間にか立ち止まっていたあたしの目の前に、ナルの白い綺麗な顔。
・・・・・・・・・・白・・・・・・・。
「・・・・・・わかんない・・・。なんか、白いイメージが・・・・・。」
「白?」
「うん・・・・。それだけなんだけど・・・・・・。」
「・・・・そうか。」
ナルはため息をついてあたしに背を向けた。
どーせ味噌っかすですよぅっ!!
「――――――原さん?どうかしたんですか?」
背後で聞こえた安原さんの声にあたしは振り返った。
真砂子が辺りを見回している。
「真砂子?」
あたしが声をかけると、真砂子が呟くように言った。
「花の、甘い香りがします・・・・・。」
「甘い、香り?」
様子に気づいたのか、ぼーさんがやってきて聞き返す。
「でも、この辺りに花なんて咲いてないよ?」
「そうですよねぇ・・・・。」
見渡す限り、うっそうと茂った森が広がっているだけだ。
「何の花のにおいだったの?真砂子ちゃんや。」
「わかりません。一瞬だったので・・・・・。気のせいかもしれませんし。」
真砂子はそう答えた。
それをぼーさんがナルに報告する。
「すでに嬢ちゃんたちが何か断片的にでも感じ始めているということは、何かあるな、こりゃ。」
「まだわからない。」
ナルはぴしゃりと跳ね返す。
「日が暮れるまで時間がない。さっさと機材を置くぞ。」
肉体労働担当のあたしとぼーさんはがっくりと肩を落とした。
風が吹いて、森が揺れる。
一瞬、白い花びらが、あたしの目の前を舞った気がした。
朽ち果てしアイリスの薗 甘い香り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
甘い、あなたとの、恋。
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